Q1

世界のとうもろこしと他の主要な農産物の生産量はどうなっていますか?

A1

穀物としての生産量では3大穀物内(とうもろこし、小麦、米)及び大豆との比較でみても、とうもろこしは最も多く約6億トン生産されている世界の主要農産物である事がわかります。

とうもろこしは他にサイレージ用(醗酵飼料用)や生食用のスイートコーンとしても生産されていますが穀物とうもろこし生産統計量には含まれません。

  出典 : 米国農務省 「Grain : World Markets and Trade」




Q2

世界のとうもろこしの生産状況と貿易状況を教えて下さい。

A2

穀物とうもろこしの主な生産国は 米国(約41%)、中国(約22%)ですが、輸出では米国(約76%)、アルゼンチン(約12%)が大きな割合を占めます。

日本は世界第6位の消費国で総消費量の約2.8%を占め、世界第1位の輸入国で世界総輸入量の24%を占めます。

 

  出典 : 米国農務省 「Grain : World Markets and Trade」




Q3

日本はどこからとうもろこしを輸入していますか?

A3

穀物とうもろこしは約1,660万d輸入実績(1999年度)があり、第1位の輸入先は米国で約96%を占め、次いでアルゼンチン(約3%)、中国、ハンガリー、インドネシアから輸入されました。日本ではとうもろこし輸入の殆どを米国に依存しています。

註:日本では生食用スイートコーンやサイレージ用で干量のとうもろこし栽培がありますが、穀物とうもろこしの生産はされておらず全量輸入に依存しています。

 




Q4

日本ではとうもろこしはどのような用途に使用さ れますか?

A4

穀物とうもろこし約1,660万dの約70%が飼料用に最も多く使用されます。次いでコーンインダストリー(コーンスターチ用)で約22%(約370万d)が使用されます。

この他約8%がコーングリッツなどに加工されエチルアルコールや蒸留酒などの醗酵原料として使用されたり、コーンフレーク用、菓子用などに使用されます。

 

 




Q5

コーンインダストリーの原料とうもろこしにはどんな種類がありますか?

A5

原料とうもろこし(コーン)の殆どはイエロー種デントコーンが占め、その他一部の特殊用途向けにホワイト種デントコーン、ワキシーコーン、ハイアミロースコーンも使用されます。原料とうもろこしは穀物(種子)の状態で全量輸入され、主に米国から大型貨物船によるバルク輸送で輸入されます。

又、コーンインダストリーで使用されるとうもろこし種以外にも粒の組成による一般的な分類で身近なものとして、スイートコーン(甘味種)やポップコーン(爆裂種)があります。ベビーコーン(ヤングコーン)はスイートコーンの幼穂でピーターコーンはスイートコーンに含まれる品種です。その他にもフリントコーン(硬質種)、ソフトコーン(軟質種)、スターチソフトコーン(軟甘種)、ポドコーン(有ふ種)などの種類があります。

コーンインダストリーの原料とうもろこしについて少し詳しく述べますと次の様になります。

@イエロー種デントコーン
米国を中心にして最も多く商業的に生産されフィールドコーンとも呼ばれています。

コーンスターチ製造用に最も多く使用される品種であり、他に飼料用、工業用途などに大量に使用されます。

デントコーンは粒の側方に硬質でん粉部(角質部)が集まり、先端から中央部を軟質でん粉部(粉質部)が占め、乾燥すると軟質でん粉部が収縮して凹みを生じこれをデント(Dent)と称します。わが国では馬の歯の形状に似ている事から馬歯種とうもろこしとも呼ばれています。

≪とうもろこし粒の構造≫

 
  • 胚乳→とうもろこし粒重量の約80%を占め、 無水物としてでん粉を約85%、蛋白質を 約9%含みます。成熟した胚乳は角質部と粉質部で構成され、 一般に両者の比率は約2:1といわれています。

  • 胚芽 → とうもろこし粒重量の10〜13%程度を占めます。胚芽には脂質の大部分が存在しコーン油の原料となります。

  • 果皮→果皮はとうもろこし粒の表面を覆う強固で密な耐水性のある組織で粒の品質劣化を防ぎます。

  • 尖帽 → とうもろこし粒を穂芯に連結させる海綿状構造をした組織で粒の主要組織中で比率は最も低く1%以下です。

≪とうもろこし粒の成分≫

糖質の殆どはでん粉として含まれ主成分となります。

可食部 100g当たり

エネルギー 水分 蛋白質 脂質 炭水化物 灰分
糖質 繊維
350 kcal 14.5 g 8.6 g 5.0 g 68.6 g 2.0 g 1.3 g

(出典:四訂日本食品標準成分表)

Aホワイト種デントコーン

イエロー種とはカロチノイド色素を殆ど含まない点のみが異なり、これによりとうもろこし粒は白色となります。イエロー種に比べ白色度の高いコーンスターチが得られるので、とり粉、錠剤用など白色度を求められる特殊用途向けに加工されます。

Bワキシーコーン

ワックスが含まれるのではなく、とうもろこし粒の外観がワックス様を呈しているのでワキシー種と呼ばれます。通常のうるち種に対してもち種とうもろこしとも呼ばれます。通常のデントコーンのでん粉はアミロース25%アミロペクチン75%を含みますがワキシーコーンに含まれるでん粉はアミロペクチンのみで構成されており、増粘用など特殊用途向けにワキシーコーンスターチとして加工されます。

Cハイアミロースコーン

含まれる澱粉が通常のデントコーンに比べてアミロース含量が多く、アミロース含量により等級分けされています。接着用途など食品および工業用の特殊用途向けにハイアミロースコーンスターチとして加工されます。

 

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